初産の退院は卒業式のような気分
長男を出産して10年以上が経ちました。
病院嫌い、注射大嫌いな私は、初めての妊娠当初は知り合いの助産師に「お願い!病院怖いから自宅で産みたい!家で取り上げて!」なんてお願いをしていました(笑)
病院特有の消毒の匂い、雰囲気が苦手だったんですよね。
でも「年齢や体型のことを考えると万が一に備えて、病院で産んだ方がいいよ」と彼女からアドバイス。
どうにか検診のたびに少しずつ慣れてきたような、それでも採血の時はびびりまくりでした。
破水→陣痛→出産でしたが、痛みも今までに味わったことのないもの。
痛みに耐えながら見上げていた陣痛室の天井の染みを今でも覚えています。
「こんなに痛くても死なないなんて」「全動物のお母さん本当にすごい!」とひたすら考えていました。
そしてなんとか時間をかけて無事に出産。
母子同室なのですぐに授乳も開始です。でもすぐには出なかったんですよね……
同室の他のお母さんたちは順調におっぱいが出ています。
飲み方も飲ませ方も下手な赤ちゃんと私。今なら「出なきゃミルク飲んでもらおう」くらいに思えるのに、
あの時は、母乳が出ない自分に本当に落ち込んでいました。
それでも夜中も一生懸命格闘。真冬なのに汗だくです。1日1日が慣れないことだらけ、そして寝不足。
正直、幸せなはずなのに暗い気持ちになることもありました。
それでも助産師の温かい言葉に涙しながら1週間の入院生活が終了。
でもこんなに充実した1週間があったかな?というくらいに退院をする時は自分でもびっくりするほど寂しさでいっぱいでした。
まるで何年も慣れ親しんだ学校を卒業するかのように。
今でもその病院の近くを通る時は母校を眺めるような気分です。
ささいな事でも不安になったり喜んだり。きっとどのお母さんも通る道だと思います。
子育てで悩み迷っている今もいつかはいい思い出になるんだろうな。
同じように子育てに奮闘しているお母さん。一緒に頑張りましょうね!
(rie)
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